no_taste’s blog

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赤チャート数学Ⅰ+A、つまづき2つ目

赤チャート数学Ⅰ+Aの演習に長考させられる問題があった(p.94 第1章 演習17)。

 

n を 1 以上の整数とするとき,次の 2 つの命題はそれぞれ正しいか。正しいときは証明し,正しくないときはその理由を述べよ。〔京都大〕
 命題 p : ある n に対して,√n と √(n + 1) はともに有理数である。
 命題 q : すべての n に対して,√(n + 1) - √n は無理数である。

 

私は時間をかけて以下のような答案をひねり出した(一部略)。

 

命題 p を真と仮定する。If n = 1, √2 ∉ と矛盾(√2 ∉ の証明略)。
If n ≧ 2, √(n - 1) = √(n - 1)(n + 1) / √(n + 1) = (n - 1) / √(n + 1)。∴ √(n - 1) ∈
ゆえに (√n ∈ ∧ √(n + 1) ∈ ) ⇒ (√(n - 1) ∈ ∧ √n ∈ )。
これを繰り返せば n = 1 でも成立し矛盾。したがって命題 p は偽。
(命題 q が真の証明略)。
あとから点検すると、単純な計算ミスが含まれていて、誤答だった。

 

解答編は以下のようなものだった。

 

(命題 p) 正しくない。
(理由) ある n に対して,√n と √(n + 1) がともに有理数であると仮定すると
√n = (a / b) (a と b は互いに素な自然数) と表される。
両辺を 2 乗すると n = (a2 / b2)
a と b は互いに素であるから,a2 と b2 も互いに素である。
よって,n が自然数となるのは,b2 = 1 のときであるから
n = a2 ……① 同様に n + 1 = c2 ……② (c は自然数,c > a ≧ 1) とおける。
② - ① から 1 = c2 - a2
変形すると (c + a)(c - a) = 1 ……③
c > a ≧ 1 より c + a ≧ 3,c - a ≧ 1
これと ③ を同時に満たす自然数 a, c は存在しないから,矛盾する。
したがって,√n と √(n + 1) がともに有理数になることはない。
 
[別解] n が自然数となるのは,b2 = 1 すなわち b = 1 のときであるから √n = a
一般に,自然数 N に対して,√N が有理数のとき,√N は自然数となる。
ここで √(n + 1) - √n = 1 / (√(n + 1) + √n)
√n が有理数のとき,√n は自然数であるから
√(n + 1) + √n > 1
よって 0 < √(n + 1) - √n < 1
2 数 √n,√(n + 1) の差の絶対値が 1 より小さいから,√n が自然数のとき,√(n + 1) は自然数ではない。すなわち,√(n + 1) は有理数ではない。
同様に,√(n + 1) が自然数のときは,√n は有理数になることはない。
(命題 q が正しい証明略)

 

 私の答案はどちらとも違う解き方である。

こういうとき、自分の答案が合っているのか心配になる。

私が用意した答えは間違いが含まれていて、証明できていなかった。